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呪術廻戦(0〜14巻)の感想

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

ストーリー

話題になっている、呪術廻戦を読みました。

 

正直に言うと、タイトルや表紙から想像していたよりもずっと堅実なストーリー

驚きました。

とにかく地に足のついたストーリーで、どうしてこんな展開になったの?

という疑問がほぼ生まれなかった(0かもしれない)のが好印象です。

大笑いしたり号泣するシーンはないけれど、手堅く面白い小説を

読んだ感覚に近いです。

結果はどうであれ、登場キャラクターは全員、この世界について

真剣に考えており、自分なりの答えを生み出そうとしている、というイメージです。

 

呪術についても言葉の響きは難しいですが、一つ一つに作者の方の試行錯誤があって

おまけページでも丁寧に説明されているので、

普段バトル漫画を読み解いていない私でも戦闘の過程がわかりやすく、

さらに楽しめました。

また、おまけページは全体的に端的で読みやすく、

こういう心配事もあるんだろうなあ、と共感できる部分も多いので

毎回楽しく読んでいます。

 

一番面白かったのは、4〜7巻の交流戦です。

キャラクター一人一人のエピソードを丁寧に解説しているので

好きなキャラクターがぐっと増えましたし、

テンポも良くて読みやすかったです。

あくまで私にとってですが、呪術廻戦は1冊あたりのボリュームが

多すぎず、少なすぎずで非常にちょうど良いです。

1冊でそこそこの量のエピソードが読めるけど、読み疲れるほどではないので

読みやすさ重視の漫画と比べるとお得感があります。

交流会に関しては、1冊に4シチュエーションの戦闘が含まれていたりして

これは濃厚だな、と思いました。

(キャラクターが立っているので読みづらくはなかったです)

渋谷事変も面白いですが…こちらはネタバレになってしまうので後述します。

 

好きなキャラクター

以下、私が好きなキャラクターです。

 

・パンダ…今のところ一番好きです。

特別な過去を持っているわけではないけれど、特殊な生まれ方をしたにもかかわらず

自分の信念を曲げずに至極真っ当な道を歩んでいる

愛すべき真面目なキャラクターです。

 

・東堂葵…とにかく熱いです。

熱すぎてコミカルでもあり、今のところ深刻な雰囲気とは無縁なキャラクターです。

だからといって無神経なわけではなく、戦術など大事な部分は

しっかりと抑えているところが好きです。

交流戦についても、東堂は本質を理解しているように見えました。

本人が意識しているのかはわかりませんが笑

 

・釘崎野薔薇…粗暴ですが自分の直感に従って正論を叩き込む、

という印象のキャラクターです。

こういった役割は漫画だと男性に多い気がするのですが、

ヒロイン?が担うのは面白いです。

キャラクター同士でぐだぐだなやり取りになりそうな時に、

釘崎が突っ込んでくれてスカッとした、というシーンもありました。

 

他には、七海健人、狗巻棘、乙骨憂太も好きです。

七海健人の過去のエピソードは些細ではありますが、色々な状況が重なり

七海の人柄がわかって胸に響くものとなっており、それが好きになったきっかけです。

 

余談:私は14巻を読み終えてから0巻を購入しました。

読まなければストーリーがわからない、といったことはないですが

こちらも読み切り作品としてはかなり面白く、本編に対する理解度も深まるので

本編を楽しめたのであれば購入をおすすめします。

 

※ここから下、ネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渋谷事変に関しては相変わらずテンポが良く、核心部分に触れるのが

やや遅いような気はしつつも楽しんで読めました。

ただ、好みの問題ではありますが…14巻時点で登場キャラクターが

死にすぎている気がします。

渋谷事変はこれまでにない強力な敵との戦闘で、

ストーリーの転機になるでしょうし、多少の犠牲が払われるのは

現実的だとは思うのですが、それにしても、です。

作品自体を否定する気はありませんが、読んでいてその一点だけ気になりました。

 

今回はここで終わります。

ご一読いただきありがとうございました。